香りの影響力

街中を歩いていたら、
前の女性から強烈な香水の香りが
私の鼻を攻撃してきました。

数年前に東京のホテルラウンジで
ランチの待ち合わせをしていた時のことを
思い出してしまいました。

私の横でも
人待ちしていたスーツの男性。
そこに現れたのが、
50代前半くらいの男性でした。

見るからに質の良いスーツにコート。
磨き上げた革靴を履き、
上質な革の鞄を持ったその姿は、
まさに “エグゼクティブ”
という言葉がぴったりな、
振る舞いも含めて仕事が出来そうな紳士。

ビジネスパーソンとしての見た目は
パーフェクトと言っても良いくらい。

この人は一体何者？
と思わずにはいられない、
タダモノではない雰囲気でした✨

気になって耳がダンボになっていたのは
否定しません^ ^

ビジネスがらみの待ち合わせのようで、
空港から直で来たようです。
海外在住？
そんな会話が聞こえてきました。

その男性が私の横でコートを脱いだ瞬間、
モワァ〜っと漂ってきたのが、
ギョッとするほどの
強烈な香水の香りでした。

香水こぼしましたか？くらい、
とにかく強い香り。

2人がその場を離れた後も、　
しばらくその香りは漂っていました。
残り香でどんだけ〜です。笑

たかが香りかも知れませんが、
この見た目エグゼクティブ紳士の
高かった好感度は急降下⤵︎

もしこの男性が私の知人だったなら、
『歩く香水』と
あだ名を付けてしまうかも。

香水はつける量を間違えると、
周りに不快感を与えてしまう
可能性があります。

隣の空間にいた私がそうでしたから、
ご一緒していた方はきっとキツかったはず。

お茶かランチをするにしても、
香りの強さで
美味しくいただけるはずがありませんし、
ビジネスの場であれば
立場によっては
リスクの一つにもなり得ます。

印象決定における五感の割合は、
ダントツで視覚情報が
90%近く占めるとされています。

一方で嗅覚情報はたったの2%！
これには疑問です。

香りは記憶に残るもの。

良くも悪くも、
思い出の香りや
印象に残っている香りって
ありませんか？

私は数分の間でしたが、
この男性の放っていた香りのせいで
そのあとしばらく頭痛が続きました。

そのため未だ強く記憶に残っています。
この男性の
見た目の印象に反した
香りの衝撃もあったかも知れません。

でも、
それだけ香りの影響力は
大きいと言えます。

エチケットとしての香り、
服装と同様に
相手ありきでの装い方が必要です。

ちょっとした動作の時に、
ほのかにフワッと香るのが
男女ともにベストですよね。

あなたの香り使いは大丈夫ですか？